懐かしの祖母宅
ついに、5年近く住んだ我が家を離れる。
荷物を出した部屋、ドアについた傷などを見ると、色んなことを思い出す。その数秒後には、敷金だけでクリーニングがまかなえるのだろうか、という心配に襲われる。
洗面台が水漏れしているのに気づかず使っていたため、変色してしまった床を見るたびに胸が締め付けられた。「相棒」に出ていた「寺脇康文」似の、めっちゃ目つきの悪い点検員がチェックする時は胸が張り裂けそうだった。寺脇似が口を開く時はドキドキしながら、どうか怒られませんように、なんて思っていた。
洗面台は相当ひどい様子らしい。
敷金越えは覚悟しておく。
引き払いが終わると、最後の食事をアルバイト先で。オーナーには最後までお世話になった。両親も「うまいうまい」とぱくぱく食べた。
そして、今日は祖母宅にて鹿児島での最後の夜を過ごす。
祖母から採用試験落ちたことを結構な遠回りで責められる。期待してくれていたことがわかるだけに、地味に傷つく。
祖母や両親は、地元で教師を目指して欲しいと思っていることはよくわかるが、正直今は中国で頑張ることしか頭にないく、心が痛む。
それでも、親戚たちが応援してくれているのはすごく嬉しい。
応援してくれる人のためにも、生きて帰ろう。
鹿児島からほとんど出たことがない親戚の中で唯一、出張で何度か中国へ言ったことのある叔父。
彼からいただいたアドバイス
「向こうの夜のお姉ちゃんにだけは気をつけろ」
また一つ。
賢くなった。
一番星みっけ!
写真は祖母宅から犬の散歩中に撮ったもの
引越し
明後日の引越しに向けて、自宅を片付けようと思い数日が経つ。
普段から片付けが苦手な私は、何から手をつけて良いのか全く分からず、家の中は出来の悪い迷路のよう。
小学校5年生のときに転勤しているので、引越ししたことがあるはずなのだが、なぜか私の頭には手伝ったという記憶がない。いかに、親に頼っていたのかを思い知る。
片付けをするにあたり、最近よく聞く断捨離という言葉について調べた。
わかったことは、私はものを片付けるとき、迷ったら「とりあえず残そう」と無意識にしてきたということ。
その結果がこの有様である。
引っ越し先は実家ではあるが、そこにいるのも一ヶ月ちょい。
中国では「断捨離」できるよう、心がけたい。
人生は面白い
今日は大学でお世話になった先生へ、中国行くことになったという報告をしに行く。
T先生は、私のいた学科とは別の学科の先生で、普通は関わることがない人だった。たまたま、先輩から面白くて、為になるから、と紹介されたのがきっかけで授業を受けることになる。それから、大学を卒業してからも、院の授業に潜り込ませてくれたり、採用試験のアドバイスをくれたりなど、受けた恩は計り知れない。
中国へ行くことになったことを伝えると、笑いながら「オモロイなぁ!!」とびっくりしていた。
これまで、色んな人に中国へ行くことを話してきたが、「オモロイなぁ」と言ってくれたのはT先生が初めてだった。
こういうものの捉え方をしてくれるところが、自分が積極的に関わろうと思えた要因かもしれない。
別れ際、同じ大学の教員として、対等な立場で今後ともよろしくと言われた。
学士しか持っておらず、採用試験もまともに受からない自分には恐縮でしかないが、そういった言葉をかけてくれたこと、たとえ本気でなくても、嬉しかった。
中国語が話せるわけでもなく、日本語教育を専門に学修したわけでもない自分にできることは何か。
改めて、時間のある限り、真摯に考えていかなければならない。
いつか、胸を張ってT先生に中国での話をお土産にできるように、頑張ろう。
決意表明として、この場に目標を記す。
1.学生達の学びが少しでも豊かなものになるよう努力を怠らず、T先生やお世話になった人に、恥ずかしくない教員となる。
2.中国にいる間、HSKの5級に合格する。
3.日本語教育検定能力試験に合格する。
うん、今日は真面目な気分。
この調子。
将来の夢
今、就職を前にして、働くということについて考える。
ある噂によると、幼い頃の将来の夢や、好きだったことというのは、根源的、純粋な気持ちによるもので、実現すると長続きする、らしい。
私の将来の夢は、ころころころころとよく変わっていた。一番最初に持った将来の夢は、「ガソリンスタンドの店員」だ。実家の本棚にある幼稚園の文集には、ガソリンスタンドの店員さんになりたいと書いてある。
父の仕事の都合で、実家から離れて暮らしていた為に、夏休みなどは車で長距離移動して帰っていた。その時利用したガソリンスタンドの店員さんが、幼い頃の自分に笑顔で語りかけてくれたり、大きな声でお礼を言ってくれたのが純粋に嬉しかったのだと思う。
今目指しているのは全く違うものだけれども、子ども達に笑顔で、元気で働いている姿を見せられる仕事には、変わりない。
あの頃の気持ちを思い出して、頑張ろう。
中国に行くまであと2ヶ月ちょいあるが、短期で出来るのならガソリンスタンドで働いてみたい。なにか、新しいことが見つかるかもしれない。
今日は、そんなことを思った。
なお、引越しの準備は一つも進まなかった模様。